塗り替えを考えているけど、先立つものが…と考えてしまい、塗り替えを先延ばしにすることもあるかもしれません。
そんなとき助けになってくれるのが補助金やローンの活用です。
補助金について
補助金はお住まいの市区町村で異なります。
例えば、鹿児島県薩摩川内市の補助金を調べてみると「既存住宅改修環境整備事業補助金」という制度が出てきます。
これは塗装だけでなく、屋根や外壁の張り替えや部屋のリフォーム、補修や交換など幅広く対応している補助金です。
こういった補助金がお住まいの自治体で利用できるかもしれませんので、自治体のホームページにアクセスするか、住宅リフォーム推進協議会が運営する検索サイトで調べてみることができるでしょう。
他にも国の補助金もあります。
例えば「長期優良住宅化リフォーム推進事業」というものがあり、断熱材を入れたり断熱窓に変える省エネ対策や、耐震性を上げる改修工事に補助金がもらえる制度です。
そのリフォーム工事を行う時、同時に塗装工事を行う場合は補助の対象になる場合があります。ただし、専門家による診断で塗り替えが必要であると判断された場合に限ります。
他にも国の事業がありますが、調べた限りでは塗装工事だけに補助金が出ることはないようです。
他の工事と併せて実施する場合は補助金の対象になる場合があるようなので、リフォームの予定がある場合はお得に塗装工事もできるかもしれません。
リフォームローンについて
リフォームローンには国が提供するものと民間が提供するものがあります。
公的融資には、日本政策金融公庫や住宅金融支援機構が提供するものがあります。
民間金融機関のリフォームローンは銀行が一般的です。
日本政策金融公庫
日本政策金融公庫は国が株式の100%を保有している金融機関です。
主に事業の資金調達を目的としています。
ですので、不動産賃貸業という事業に当たるアパート経営や戸建ての賃貸業に融資が受けられます。
物件を購入した後のリフォームや定期的なメンテナンスには多額の費用がかかりますが、低金利かつ固定金利でローンを組むことができます。
住宅金融支援機構
住宅金融支援機構は政府全額出資の独立行政法人です。
住宅の購入、建築、リフォームに対して融資を行っています。
塗装に関してですが、塗装工事だけに融資を受けることはできないようです。
中古住宅の購入に併せての塗装工事や、耐震工事、バリアフリー工事、省エネリフォーム工事と併せて塗装工事を行うことができるようです。
しかし、財形貯蓄制度(勤労者が勤め先の会社を通じて、給与やボーナスから天引きで積み立てることができる貯蓄制度)を利用している方や賃貸住宅をお持ちの方、マンションの共用部分のリフォームを考えておられる方への融資は可能なようですので、詳細については住宅金融支援機構のウェブサイトをご覧ください。
民間金融機関(銀行)のリフォームローン
銀行各社のリフォームローンですので、数も商品の種類も豊富にあります。
一番気になるところは金利ではないでしょうか?
リフォームローンの金利相場は2〜5%と銀行ごとに金利の差がありますので、できる限り比較すると良いでしょう。
3大メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)や地方銀行、店舗を持たないネット銀行などが対応していますので、「◯◯銀行 リフォームローン」と検索すると、詳しい情報を知ることができます。
平日が忙しく、契約のために金融機関に足を運ぶことが難しい方には、Webで申し込みから契約まで全て完結するタイプもあります。
ただし、申し込みはWebでも本契約の時には金融機関に行かなければならないものもあるので注意が必要です。
また、契約者がケガや病気によって返済できなくなる可能性も考えておく必要があります。
その場合に備えて、団体信用生命保険に加入できるリフォームローンを選択することもできます。
契約者に万が一のことがあり返済不能になったとしても、返済が免除され家族の負担を減らすことができます。
そして、リフォームするマイホームに住宅ローンが残っている場合、返済中の住宅ローンにリフォームローンを組み込んでもらえることがありますので、住宅ローンを契約している金融機関に相談することもできるでしょう。