現在主流となっているサイディング張りの住宅の場合、塗替えと同時にコーキングも打ち替えることが重要となってきます。
その理由についてご説明します。

コーキングの役割とは

クッション

隙間なく壁や窓を施工すると、サイディングにヒビが入ってしまいます。なぜなら、地震や熱膨張でサイディングが「動く」からです。
それを防ぐためにワザと隙間を作り、そこに弾力性のあるコーキングを充填することによってクッションの役割を持たせ、サイディングが動いても無理な力が加わらないようにしています。

コーキングが紫外線で劣化すると、このクッション性が失われ固くなるので、隙間が出やすくなり、次の重要な役割が果たせなくなります。

雨水の侵入を防ぐ

サイディングの継ぎ目やサッシ周りのコーキングは、防水の役割を担っています。ということは、コーキングが劣化し隙間ができると、雨漏りの原因となってしまいます。
特に建物が古い場合、台風の時など風雨が強い時に雨漏りがするということがあるかもしれません。雨漏りの原因個所を見つけることは至難の業ですので、定期的にコーキングをしっかりと打ち替えてメンテナンスすることが大切です。

もしかすると、万が一雨水が壁から侵入したとしても、防水シートによって室内までは水の侵入は無いと考えるかもしれません。
しかし、コーキングの劣化によって隙間から雨水が侵入すると、サイディング自体が水を吸ってしまい、反りの原因となったり、ひどい時には壁が崩れてしまい、張替えが必要となる場合もあります。

また湿気やカビの原因となり、躯体部分(骨組み)にまで影響を及ぼすことにもなりかねません。
修理のための多額の出費を抑えるためにも、塗装と同時にコーキング打ち替えをお勧めしています。

打ち替えのサイン

肉やせ

肉やせ

剥離

剥離

破断

破断

※塗り替え時期でも、上記の症状が見られない場合、増し打ち(古いコーキングの上に新しいコーキングを打つこと)を選択する
こともできますが、可能であれば打ち替えをお勧めしています。

作業工程

①既存のコーキング撤去
②マスキングテープにて養生
③ボンドブレーカーやバックアップ材の充填
④プライマー塗布
⑤新規コーキングの充填
⑥均し
⑦マスキングテープの撤去

料金

増し打ち 700円/m
打ち替え 1000円/m